昨年の天皇杯で準優勝のベガルタ仙台は3日、同杯初戦でJFL11位のFC大阪と対戦する。先発が予想されるプロ1年目のDF照山颯人(18)は、ルヴァン杯7試合に出場し、公式戦の舞台で貴重な経験を積んだ。「足がつったり、フィジカル面で課題があったが、フィードを生かせた。今後成長する糧を得られた」と振り返った。

本職は競り合いに自信を持つセンターバック。しかし、6月26日のルヴァン杯名古屋戦は左サイドバックで先発した。「最初は不安だったが、自分の幅を広げられた。サイドの気持ちが分かり、いい経験」。サイドチェンジも積極的に狙った。「コミュニケーションを取り、足元に落とせればつながった場面はもっとあった。判断と精度を改善したい」と反省は忘れない。

仙台は昨年の天皇杯で快進撃。準決勝は「みちのくダービー」を制し、初タイトルを懸けた決勝は浦和に惜敗した。その悔しさを胸に初戦を迎える。相手のFC大阪は開幕6戦無敗と好発進したが、その後、1分け6敗と苦しんでいる。照山は「相手がどこであろうと自分たちがやることを変えず戦いたい」と気持ちを高めた。【山田愛斗】