名古屋グランパスから獲得オファーも、セレッソ大阪残留を決めたFW柿谷曜一朗(29)が18日、大阪市内で練習後に初めて心境を語った。

「名古屋さんには熱心に誘ってもらった。正直、1人だけでは決められない中で何人かに相談させてもらった。(今はC大阪で)試合に出られない状況だが、それは自分の責任。きつい環境に身を置くことになるかもしれないが、このクラブで再び輝く姿を待っている人がいることを信じて決断しました」

ロティーナ新体制で勝負をかけた今季、開幕から8戦連続スタメンも、その後はコンディション不良もあり、控えが続く。柿谷不在で現在6位と好調なチーム状況もある中、レギュラー再奪取へのいばらの道を選択した。

「もう1回このチームにできること、サポーターのためにできること。その気持ちがある限り、やり続けたい。試合に出られない状況を変えるのは自分しかない」。強い決意を持っての残留。クラブの看板「8」を背負う男が、自力で輝ける位置を取り戻す。