J2アルビレックス新潟は4日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで練習した。公開は冒頭のウオームアップだけ。次節7日のホーム千葉戦に向け、吉永一明監督(51)は「15分の紅白戦を3本行った」と練習内容を明かした。MFカウエ(30)が次節は累積警告のため出場停止。代わってベテランMF小川佳純(35)がボランチを担う可能性が出てきた。

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MF小川が練習に取り組む基本姿勢を明かした。「いつどこで使われても、しっかりしたパフォーマンスが出せるように準備をする。どういう立場でも。その準備は今日も先週も。来週も必ずやること」。非公開で行われた紅白戦で、どのポジションに入ったのかには口を閉ざしたが「いつも通り。自分のやるべきことをやった」と話した。

前節柏戦(8月31日)は1-1の後半29分にカウエに代わり出場した。5月18日のホーム愛媛戦以来16試合ぶりの出場ながら、押し込まれ劣勢に立つチームを中盤の底でコントロールした。「途中から入るのは難しいが経験ある選手らしくやってくれた」と話した吉永監督はこう続ける。「落ち着いて、負けなかった部分に貢献してもらったが、勝つためにもうひとつ頑張ってもらわないと。そのくらいの要求をしなければ失礼な選手だと思っているので…」。ベテランMFに寄せる期待は絶大だった。

本来は攻撃的中盤が似合う選手が小川だ。「自分が入って攻撃がうまく回り出したなと感じてもらえれば、自分が(先発に)入った意味がある」。千葉戦の展開を早くも思い描いていた。【涌井幹雄】