U-22ブラジル代表とのアウェーでの親善試合で2得点したU-22日本代表MF田中碧(21=川崎フロンターレ)が17日、神奈川・川崎市内でのチーム練習に合流した。帰国翌日での即合流に「正直、時差もあってキツイですけど、そういうのを乗り越えてやることが代表選手。いい経験はできています」とキッパリ。練習でシュートを決めると、チームメートから歓声と拍手が起こり「やりにくかったです」と苦笑した。

田中が、同世代のブラジル代表と対戦するのは、5月のトゥーロン国際大会決勝戦以来。敵地で2得点の結果に「うれしかったですけど、得点以外の部分は悪かったと思っていますし。すべてにおいて、まだまだ差はあるし足りないなと感じました」と振り返る。結果として勝利も、チームとしてボールを握ろうとしても握らせてもらえなかったことを挙げ「その意味では個人として足りないですしチームとして足りない。相手が格上だからといって引いて守るだけではなかなか成長できないので。質の部分だったり、チームとしての差はあらためて感じました」と話した。その上で、トゥーロン国際大会よりはチャンスの回数も増えており「トゥーロンの時よりは悲観的にとらえてない。成長速度を上げていけば通用する部分があると思う」と手応えも口にした。

ブラジル遠征中に、チームはルヴァン杯で決勝進出を決めた。19日にはリーグのガンバ大阪戦を控える。MF大島僚太が復帰し、チームでの定位置争いも激しくなるが「自分のチームで結果を出すことが大事。そして、代表でも結果を出せる選手になりたい」と意欲を見せた。