来月30日に開幕する第98回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が18日、都内で行われた。5年ぶり12度目出場の静岡学園は、1回戦(来月31日、東京・駒沢陸上競技場、午後0時5分開始)で、昨年ベスト16の岡山学芸館と対戦することが決まった。抽選を終えたDF阿部健人主将(3年)は「対戦相手も決まり、より実感も湧いてきた。まずは初戦。目の前の試合に集中する」と意気込んだ。

初戦の相手は、2年連続3度目の出場。所属するU-18プリンスリーグ中国では、現在2位につける。守備陣を率いる阿部は「1対1で負けたら終わり。開幕までに、もっと成長したい」と語気を強めた。伝統の攻撃的なスタイルを貫きつつ、県大会4試合1失点の堅守も武器にするつもりだ。

前回出場した5年前は、ベスト8に進出した。それ以降、県勢は4年連続で初戦敗退中。「サッカー王国」復活も懸け、1995年(平7)以来、24年ぶり2度目の全国制覇を目指す戦いが、幕を開ける。阿部は「静学の歴史に名を刻みたい」と力を込めた。本番はここから。まずは年末の初戦に照準を合わせる。【古地真隆】

▽岡山学芸館MF大山宣明主将(3年)「名門相手だが、恐れずに戦う。(静岡学園は)全員が高い技術を持っているので、チーム全体で防ぎたい。自分たちもボールを保持して攻めるスタイル。得点パターンの豊富さには自信がある」