悲願のリーグ初優勝へ勝ち点3がほぼ必須だったFC東京は今季ホーム最終戦で浦和レッズに痛いドローに終わった。首位横浜F・マリノスとの最終節、優勝へは4点差以上の勝利が必須という厳しい状況に追い込まれた。

序盤から得意のハイプレスで攻勢に出るも、なかなか得点できず。先制されたあとの後半24分に東京五輪世代のFW田川亨介が今季リーグ初ゴールで同点に追いつくも、逆転には至らなかった。

試合を終えた長谷川健太監督(52)は普段と変わらない顔つきで「もう、体の半分以上は俵を割っているかもしれない。最後の最後ふんばりたい」。試合中にはFWディエゴ・オリベイラが右膝、、日本代表FW永井謙佑が右肩を負傷し途中交代。攻撃の2枚看板が、次節の出場が不透明になった。「(可能性は)1%、もっと少ないかもしれないけど、可能性があるかぎり選手と戦いたい」。指揮官の言葉が重く響いた。

▽FWディエゴ・オリベイラの話 膝の内側と裏に痛みがある。厳しいと思ったがチャレンジ(プレーを続行)したが、だめだった。全治がどれくらいかは検査をしてどうか

▽MF東慶悟主将の話 ホームの2試合で勝てなかったのは申し訳ない。(優勝は)難しいミッションだけど、勝って終わりたい

▽W田川亨介の話 (得点は)なにも考えず、押し込む気持ちしかなかった。こういう場面で決められたことは貴重ではあるし、次につながった

▽DF室屋成の話 ボールも奪えていたし、いつもどおりのプレーが今日はできていた。(引き分けに)サッカーは難しいとあらためて思った

▽DF森重真人の話 (優勝の)可能性がゼロではないのが救い。1週間しっかり準備して、いい戦いができるよう臨みたい

▽MF橋本拳人の話 (4点差が必要な最終節へ)今までと同じ戦い方ではだめかなと思う