11位のJ1ベガルタ仙台は、今日7日、6位広島とアウェーで今季最終戦を戦う。DF永戸勝也(24)は、不動の左サイドバックとしてチームを先導。

リーグ戦はここまで29試合に出場し、アシスト数はリーグトップの10。チームは敵地でわずか3勝だが、そのすべてで決勝点を演出している。仙台が誇る永戸の左足が、アウェー4勝目へ導く。

プロ3年目は飛躍のシーズンになった。4月にプロ初ゴールを挙げ、現在は「アシスト王」に君臨する。「自分がアシストして勝てるのが一番ですけど、他にもやるべき仕事はある」。CKから8点をお膳立て。得意のセットプレーについて「ここ最近の感触は良いですし、アウェーの試合で、相手の会場の雰囲気にのまれてタイミングがずれないように合わせていきたい」と話す。

左サイドでコンビを組んできたMF関口が前節の大分戦で左肋骨(ろっこつ)を骨折し、最終戦は欠場する。「後半戦は2人でずっとやってきたというのはあるが、そこまで不安になっていない。新しく組む選手とコミュニケーションを取りたい」と力を込める。

5戦勝ちなしから今季が始まり、最下位も経験した。それでも勝ち点を積み重ね、10年連続残留という最低限のミッションは達成した。「チームとしても、個人としても、いろいろあった1年でしたし、勝利して仙台に帰ってこれたらいいなというのは一番思っている」。背番号2が笑顔で今季を締めくくる。【山田愛斗】