日テレが浦和を1-0で下し、3連覇とともに歴代最多の優勝回数を14に伸ばした。

前半7分にFW田中美南(25)が華麗なボレーで先取点を奪い、これが決勝点となった。就任2年目の永田雅人監督(46)のもとで浸透したポゼッションサッカーは揺るがず、リーグ戦、リーグ杯を合わせた2年連続での3冠獲得となった。

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女王日テレが貫禄勝ちで今季も全てのタイトルを取り尽くした。前半7分、エースの日本代表FW田中が、右CKに直接右足を合わせる鮮やかなボレーシュートをゴール左上に決めて先制。これを守りきった。田中は「みんなが必死に守った結果。ベレーザというチームは最高で最強だと思います」と胸を張った。

大会3連覇とリーグ戦、リーグ杯を合わせた2年連続の国内3冠を達成。11月のアジア女子クラブ選手権も制しており、参加大会の全タイトル総ナメにした。

ギリギリの状態の中で勝ち取った。代表活動で多くの主力が何度もチームを空ける上、11月下旬からはアジア女子クラブ選手権と皇后杯開催により約2週間で6試合をこなした。12月中旬には東アジアE-1選手権に選手10人を派遣。疲労はピークで一部の選手は痛み止めや足の腫れを抑える薬などを服用しながら連戦を戦い抜いた。

永田監督は今季について「戦術面を高めながら調整できた試合はほぼないかなという感じ。他の選手が出ても、素晴らしいプレーをしてくれ、新たな面白さが芽生えた」。名門ベレーザが地力の強さを見せつけ、令和元年を締めた。【松尾幸之介】