J1ベガルタ仙台GKヤクブ・スウォビィク(28)が人生初の砂浜トレーニングで悪戦苦闘した。

昨夏にポーランドから途中加入し2年目。気合十分でキャンプに臨んでいる。チームは15日、沖縄・糸満の西崎運動公園陸上競技場で2部練習。GK5人衆は午前に美々ビーチいとまんでフィジカル強化に励み、己の体をいじめ抜いた。

青い空、白い砂浜、そして…。那覇空港へ着陸体勢に入った飛行機のごう音が響く中、GK陣に過酷なメニューが待っていた。1人が後方でゴムチューブを引っ張り、体に負荷をかけながら砂浜ダッシュ。思い出すのが嫌になる“苦行”を繰り返した。「ポーランドのビーチで走ったことはあるけど、それ以外の細かい練習は人生で初めて。質のいい練習ができた」と力を込めた。

GK陣は昨季の3人から一転。スウォビィク、関憲太郎(33)、川浪吾郎(28)に加え、イ・ユノ(20)が期限付き移籍から復帰。ユースから小畑裕馬(18)が昇格し5人で臨む。スウォビィクは「若い選手から刺激をもらっているし、いい関係を築けている。全員がレベルアップできるようにお互い高め合いながら練習したい」と意気込む。

そして、気持ちも新たに背番号を「24」から「27」に変更した。「自分にとって特別な番号。加入当初は空いてなかったので、つけられるのはうれしく思う」。結婚記念日、娘の誕生日が27日。大人のカテゴリーでプレーするようになり、つけたのが「27」。ラッキーナンバーを背負った「クバ」が仙台ゴールに鍵をかける。【山田愛斗】