清水エスパルスに今季加入した新守護神候補のブラジル人GKネト・ヴォルピ(27)が、順調な仕上がりを見せた。鹿児島キャンプ7日目の1日、2部練習に参加。セービングの練習では、鋭い反応で次々とシュートを止めた。

アメリカ・デ・カリ(コロンビア)から完全移籍で加入。昨季、同国リーグのベストイレブンに輝いた実力者だ。清水では「クモ男」の異名を取ったブラジル人GKシジマール(57=現J3藤枝GKコーチ)以来、2人目の外国籍GKとなった。ネトは日本のサッカーについて「スピードと技術が高い。同時にミスが少ない」と印象を話した。

今季初実戦となった先月30日の練習試合・J3鹿児島戦(45分×3本)で先発。2本目の途中までゴールを守った。DFラインとの連係ミスから1失点したものの、高い精度のキックで攻撃の起点となるなど、持ち味を見せた。「日々の練習で、さらになじんでいきたい」と意欲を示した。

昨季はリーグ最多69失点を喫しただけに、守備再建の鍵を握る。「プレッシャーがあるのは良いこと。勝ち点3を多く取れるように、失点を少なくしたい」と意気込む。上位進出には、守護神の活躍が不可欠だ。【古地真隆】

◆ネト・ヴォルピ 1992年(平4)8月1日、ブラジル生まれ。フィゲイレンセFC(ブラジル)でプロ生活をスタート。南米のクラブを渡り歩き、コロンビア1部で59試合に出場。189センチ、86キロ。利き足は右。好きな日本食はしゃぶしゃぶ、うどん。