J2新潟のMF秋山裕紀(19)が2日、悪天候の中行われた約1時間半の練習で軽快な動きを見せた。

リーグ戦再開予定の5月2日アウェー大宮戦へ向け、これまで以上に自身のプレー、パス、判断、すべてにスピード向上を目指している。「開幕戦(2月23日)以降の中断期間でチームは確実に良くなっている。ボランチとして試合をもっとコントロールし、もう1段上のレベルに持っていきたい」。

秋山の母校、前橋育英(群馬)もコロナウイルスの影響を受けて3日まで部活動を自粛している。秋山はサッカー部の後輩たちと定期的に連絡を取り合い、部活自粛期間の過ごし方などを助言することもある。「少しでも力になれば」。同じボランチでプレーする後輩を特に気に掛け、自身の経験や思考を伝えもしている。

新潟はリーグ再開までの約1カ月間で定期的に休日を取り入れ、選手のメンタルのリフレッシュに考慮しながら練習スケジュールを組んでいる。寮生活の秋山は「休日はプロ選手のヒストリー映画などを見て勉強するなどして、のんびりしている。食事の時間はほかの寮生らと一緒に取れるのでストレスをためることなく楽しく過ごせている。常に全力で練習に臨める」と笑顔を見せた。

サポーターの練習見学の中止も続いている。「チームの完成度をもっと高め、再開戦でサポーターに喜んでもらえるよう準備を進めている。楽しみにしていて欲しい」と話した。【小林忠】

○…クラブがコロナウイルス感染、拡散防止対策の強化措置を開始。クラブハウス内での選手と報道陣との接触を避けるため、玄関を別に設けた。また練習後の選手への取材に関しては、雨天時やクラブハウス内での個別取材はビデオ通話アプリ「Zoom」を活用することにした。晴天時は、屋外で選手と報道陣は2メートル以上の距離を取る。広報部の国井拓也部長(38)は「筆談でのやりとりなどいくつかの選択肢があったが、選手との会話では表情も大切。報道陣と協力して進めたい」と説明していた。