コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(26)が、高校生に努力を継続する大切さを語った。

4日、オンラインで取材に応じた。先月26日に夏の高校日本一を決める総体の中止が決定。高校世代にとってはプロ入りにつながるアピールの舞台が1つなくなった。「毎日一生懸命練習していたら、どこかでスカウトが見てくれている」と励ました。

総体サッカー競技は地元・群馬で開催予定だった。鈴木は「インターハイがなくなるというのは高校生の選手からしたら考えにくいし、すごくショックを受けている子どもたちも多いと思う」と思いやる。桐生第一時代に総体出場は果たせなかったが、3年時に選手権県予選決勝で09年総体全国覇者の前橋育英を破り全国に出場。当時J1の新潟入りが内定して迎えた同大会では、初戦の1試合3得点を含め大会通算4得点でチームを8強に導いた。たゆまぬ努力が高校最後の舞台で結実した。

他クラブでは湘南の育成組織がオンラインでジュニア世代のプレー動画を確認する方法でスカウト活動を始めている。新型コロナウイルスの収束が見えない中で「(今後)そういう活動も絶対出てくる」と鈴木。自身も1日から再び自宅待機が続く。「インターハイがなくなったとしても、たくさん練習して高みを目指していってほしい」とエールを送った。【浅水友輝】