J2アルビレックス新潟は22日、ホームのデンカビッグスワンスタジアムで約1時間半、非公開練習を行った。ベテランFW田中達也(37)は「ホームスタジアムで練習をして、早く試合がしたくなった」と明るい声で話した。

全体練習再開2日目となったこの日は、セットプレーやフォーメーション練習に重点を置いた。田中は「活動休止があった中でも、チームの戦術理解度は上がっている。これからもっと連携を高めていきたい」と意気込んだ。久しぶりのホームスタジアムでのプレーを「いつもと違う環境で練習ができてうれしかったし、気持ちは自然と高ぶる。ここからさらにコンディションを上げていきたい」と語った。

21日の実戦形式の練習では、クロスからのこぼれ球を右足で押し込み1得点。「流れの中から2、3本シュートが打てたし、得点シーンは良い位置に入っていくことができた」。年齢を重ねるごとにプレースタイルを変化、進化させている。「ドリブルで仕掛ける回数が多かった若い時に比べ、ボールを受ける前の動きや、相手DFとの駆け引きは向上している。ゴールを決めるためもっとうまくなりたい」と貪欲だ。

プロ生活20年目。「ヤットさん(遠藤保仁)や(小野)伸二さんなど、年上の選手が活躍している。まだまだ足もとにも及ばない。試合に出場するだけでなく、新潟の勝利に貢献できるよう、1日1日の練習を大切にし、リーグ戦再開に向け準備をしていく」。ベテランFWがリーグ再開を待つ。【小林忠】