J1川崎フロンターレは23日、オンラインイベント「オンライン フロンパーク」を初開催した。

各フロアごとに設置されたテーブルを自由に移動して会話できるウェブ会議システム「Remo」と「Zoom」を使用。この日は抽選で選ばれた後援会会員100人とスポンサー、地元関係者らが参加した。担当する井川宜之営業部長は「オンラインフロンパーク計画、『オフロ計画』はもし無観客試合が続いても、テクノロジーを活用して人が集まる場を作り、バーチャルに経済圏をつくることで地域貢献していくことが目的です。フロンターレ版『あつ森(あつまれ どうぶつの森)』です。生き残るためにも、フロンターレは変化することにチャレンジしていく。オンライン上で日常を取り戻せればと思います」と意図を説明した。

オンライン上とはいえ、本来なら本拠地の等々力でリーグ戦に臨むはずだった土曜日に“活気”が生まれた。新型コロナウイルスの感染拡大による影響でリーグ戦が中断中。サッカーを日常に取り戻すべく、川崎Fが新たな試みにチャレンジした。藁科義弘社長の「サポーターの皆さまに大いに楽しんでもらって、お店の皆さまのお力にもなれればなと思います」とあいさつでオープン。DF登里享平、DF谷口彰悟、MF脇坂泰斗、FW小林悠、MF中村憲剛、GK安藤駿介の6選手も加わり、サポートショップや川崎市などのテーブルがある「川崎市の街」、「グッズショップ」、「等々力陸上競技場ホームゴール裏」など8フロアに分かれた「オンラインフロンパーク」内で、等々力での試合前に場外のイベント会場やスタンドをイメージさせるような交流が行われた。

約2時間のイベントを終えた小林は「みんなの笑顔が見られてシンプルにうれしかった。みんなでチャント(応援歌)を歌ったのもうれしかった」と久々のサポーターとの交流を笑顔で振り返った。