J1横浜F・マリノスが28日、ベルギー2部ロケレンに期限付き移籍していた元日本代表MF天野純(28)の復帰と、同じく同クラブに所属していたDF小池龍太(24)を完全移籍で獲得することを発表した。

2人はロケレンが4月下旬に経営難で破産宣告を受けたこともあり、新たな所属先を探していた。天野と小池は同日、クラブ公式YouTubeチャンネルのライブ配信にもサプライズ出演。心境などを語った。

天野は19年7月に初の海外挑戦として横浜から今年6月までの期限付きでロケレンへ移籍していた。移籍前は横浜の背番号「10」を背負っていたが、今回の復帰で選んだ背番号は「39」。天野は「サンキュー(39)です。こういう難しい状況で受け入れてくれたマリノスに対しての感謝の意味を込めて。海外でステップアップして帰ってくればつける資格はあったかもしれないですけど、そんなにマリノスの10番は軽くないので」と決意を語った。

小池も昨夏の19年8月に柏レイソルからロケレンへ完全移籍していたが、わずか約1年で日本復帰することになった。ロケレンの破産後に横浜から正式オファーを受けたといい「すごい熱量で説得していただいたので、すぐいきたいということはお伝えしました」と明かした。背番号は「25」を背負う。

小池が本職とする右サイドバックにはDF松原健(27)や前貴之(26)らライバルも多い。それでも「逆にそれが選んだ理由」と口にし「その中に入ってもっとレベルアップしていきたいですし、いろんなものを吸収していきたい。とにかく毎試合戦う姿勢だったり、誰よりも走ったり、チームのためになるプレーを意識しているので、そこを見てもらえればと思います」と力を込めた。

横浜によると2人はすでに4月23日からチームのオンライン練習にも参加しているという。チームは今季Jリーグ王者としてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦中。新型コロナウイルスによるリーグ戦延期の影響などで過密日程となることも予想される中、即戦力2人の加入は大きな力となりそうだ。