浦和レッズの立花洋一社長は、チーム運営などクラブ経営に活用するとしたクラウドファンディングが4日間で7300万円近くの支援金になったことを深く感謝した。

20日午後5時から1億円を目標にクラウドファンディングを開始。24日午後5時の時点で7278万1300円の支援金が集まっている。8月31日午後11時までの募集期間だが、目標金額まで到達間近となっている。

24日、オンラインで報道陣の質問に応じた立花社長は「これほどまでに浦和レッズのファン、サポーターの方が応援してくれていることに、感謝の気持ちをまずここで示したい。本当にこんなに大きな支援をいただいて、感謝の言葉以外に見つかりません」と神妙な面持ちで口にした。今後も予定通り、8月31日までクラウドファンディングを続ける方針だという。

立花社長は今月10日、20年度が20億円の減収、10億円程度の赤字見通しの経営状況を明かしていた。その後、スポンサーや支援者からも激励があったとし「(経営状況の説明に)インパクトがあったのかなと。反響が非常に大きかった。浦和レッズの経営がこんなに厳しいのかと認識した多くのステークホルダーの方々に大きな支援、お声がけをいただいております。クラブを代表して感謝を申し上げたい」と話した。

J1クラブで最大規模となる約2万人というシーズンチケットに関しても、件数こそ明かさなかったものの、払い戻し辞退が多く届いていることも明かした。シーズンチケット購入者には選手による感謝の寄せ書きを送付することも検討しているという。立花社長は「浦和レッズがいかに幸せなクラブなのかを認識させられて、なおかつ、いかに我々にみなさんの気持ちが乗り移っている。心強い状況にあることをお伝えしたいと思います」と口調を強めていた。