プレナスなでしこリーグで7季ぶりの優勝を目指すINAC神戸が、リーグ開幕戦へ決意を新たにした。

25日、神戸市内で全体練習を実施。前日24日にリーグ戦日程が発表され、開幕戦は7月18日伊賀戦(三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)となった。リモートマッチ(無観客試合)での初戦に向けて、就任1年目のゲルト・エンゲルス監督(63)は「まだ3週間半ある。焦らず、しっかり準備する。ビルドアップ、切り替え…まだまだやることはある」と落ち着いた表情だった。

今季は日テレから、なでしこジャパンFW田中美南(26)が加入。4年連続で得点王に輝いた点取り屋はこの日も精力的に汗を流し、代表でも共に戦うDF三宅史織(24)は「練習で対峙(たいじ)することが多いけれど、シュートのタイミングを少しずらしてくる。すごいFWが(チーム内に)たくさんいるので、代表のトップクラスといつも練習できる」と相乗効果を口にした。

リーグは日テレが5連覇中。エンゲルス体制となり、しっかりとボールをつなぎ、攻守の切り替えを早くする意識が徹底されてきているという。なでしこジャパンMFの杉田妃和(ひな、23)は「『今年こそは』と毎年言っている」。届きそうで届かない優勝への意識を高め、開幕に向かっていく。【松本航】