ガンバ大阪の2年目、DF高尾瑠(23)がプロ初得点を誓った。

G大阪は25日、大阪・吹田市内で非公開練習を実施。現在3連勝中で3位につけ、26日の敵地ヴィッセル神戸戦では、昨年第32節から今季開幕戦にかけて達成して以来の4連勝を目指す。

オンラインで取材対応した高尾は、今季第3節から4試合連続フル出場中で、チームはその間、3勝1分けと試合ごとに調子を上げている。主に3バックの右で確実に成長している高尾は、Jリーグ及びプロ初得点について「狙っています。(得点につながる)クロスと同じくらい」と断言した。

関学大から昨年入団し、J1リーグ戦で18試合、J3で8試合すべてフル出場を果たした。今季はJ1のみで4試合フル出場。タフネスさが武器の23歳は、攻撃力が生命線だけにプロ初得点にこだわる。

通常の3バックだと得点に絡む可能性は高くないが、高尾はまるで右ウイングのような位置取りから攻撃参加を仕掛け、クロスの精度も試合を重ねるたびに上がっている。

8日名古屋グランパス戦も、前半に高尾が左足で放ったシュートが相手に跳ね返り、DF三浦がゴールに結びつけた。前節22日サンフレッチェ広島戦でもFW渡辺への好クロスや、守備でも三浦との好連係、相手の反則を受けても走りきる肉体の強さを発揮した。

「(好調の要因は)みんなで頑張って守備も攻撃もしていること。名古屋戦はあまりよくなかったが、どんどん状態が上がってきて悪くはない。連戦でも問題はないし、前節は0点に抑えられた。まだ課題はあるがよくはなってきた」

神戸戦へは、より真価が問われる。「ドウグラス、古橋選手は強くて速い。シュートを打たせたら危ないので気をつけたい。いい流れできているのでしっかり勝ちきりたい」。

右サイドでコンビを組むMF小野瀬は、負傷を抱えているが2試合ぶりの先発復帰が予想される。

仮に小野瀬が欠場した場合、先発となるMF福田も「メンバーが変わっても、同じような質を出せるのが3連勝の要因。(高尾とは)J3からやっていたので、むちゃくちゃやりやすい」と自信を見せた。

宮本監督は「神戸はいろいろ引き出しがある戦い方ができるチーム」と警戒しつつ、「複数得点を毎試合できるようなチームにしていきたいし、失点しないのも理想ではあるが、点を取れないと勝てない」と敵地でも攻撃的に臨むことを明言。最終ラインから飛び出す高尾らがゴールを目指し、4連勝で優勝争いの中心になる。【横田和幸】