浦和レッズDF槙野智章(33)が今季初先発し、3試合ぶりとなるチームの完封勝利に大きく貢献した。再開後初先発のDF鈴木大とのセンターバックコンビで無失点に抑え切った。スタメン出場が決まるとGK西川主将、鈴木大とチームを活気づける声を出し、積極的にコミュニケーションを取っていくことを確認していたという。

槙野は「ベテランの意地、経験の差が出せたと思う。我慢するところは我慢し、踏ん張るところを踏ん張ることができ、レオナルドとエヴェルトンのゴールになったと思う」と振り返った。

今季は前節までの過去6試合でベンチ入り2度のみと出場機会がなかった。ファンから心配する声や投稿が届き、23日には自らのSNSを更新。「オレはケガなんかしとらんぞ!むしろ元気じゃ!」「槙野は死んどらんぞ!くたばってたまるか」などと健在ぶりを報告していたばかりだった。 試合に出られない期間は冷静にチーム状況を見極めていたという槙野は「自分にとって考え直す良い機会だった。外から自分のやるべきことを整理できていた。これまでもいろいろな壁を乗り越えてきたし、スタッフや他選手に助けられ、ミッションをコンプリートできたと思う」。

チームの連敗を止め、安堵(あんど)の表情を浮かべていた。