J1清水エスパルスのルーキーFW川本梨誉(りよ、19)が、結果で起用に応えてみせる。4日は静岡市内で行われた練習に参加。5日のルヴァン杯1次リーグ第2節名古屋グランパス戦(アイスタ、午後7時)に備えた。3トップの一角での先発出場が濃厚だ。

1日のJ1リーグ浦和レッズ戦(1-1)で、後半38分から今季公式戦初出場を果たした。持ち味の縦への推進力を発揮し、DFヴァウドの同点弾につながるCKを獲得。川本は「良いコンディションでプレーできている。試合が楽しみ」と頼もしい。

同期の存在が活力になっている。市船橋高(千葉)から加入したMF鈴木唯人は、すでにリーグ戦7試合に出場。「唯人の活躍はうれしいし、学ぶべき部分が多い」と川本。先月30日には、ともに下部組織から昇格したDFノリエガ・エリックのJ2・FC町田ゼルビアへの期限付き移籍が発表された。移籍後に連絡をとり「『町田で活躍する』と言っていた。自分も負けずに頑張りたい」と力を込めた。

2月16日のルヴァン杯開幕戦で川崎フロンターレに1-5で敗れており、今日負ければ1次リーグ敗退が決まる。川本は「可能性を信じて、最後まであきらめない。個人とチームの結果にこだわりたい」と意気込んだ。【古地真隆】

◆川本梨誉(かわもと・りよ)2001年(平13)6月11日、静岡市生まれ。静岡中田SSSでサッカーを始め、清水ジュニアユース、ユースでプレー。中学3年時には「全国3冠」を達成した。昨季は2種登録選手としてリーグ戦2試合、ルヴァン杯1試合に出場。178センチ、72キロ。