J2アルビレックス新潟がレノファ山口を2-1で破り、4試合ぶりに勝ち点3を手にした。

前半17分、DFマウロ(31)の来日初ゴールで先制点を奪うと、同29分にはMFロメロ・フランク(32)の2戦連発弾で追加点を奪った。2-1で折り返した後半5分、MF本間至恩(20)が2枚目のイエローで退場。数的不利となり攻め込まれたが、最後まで集中を切らさず逃げ切った。

ロメロの推進力が生きたゴールだった。前半29分、浅いラインを突破したFWシルビーニョ(30)のシュートを山口GK山田元気(25)がはじくとボールはゆっくりゴール前へ。いち早く反応したロメロが長い距離を猛ダッシュ。最後はスライディングで体ごとゴールへ押し込んだ。「チャンスがあれば(2戦連発を)狙いたい」。前日会見での言葉通りの今季3得点目は貴重なゴールとなった。

1人少なくなった後半は、2月23日群馬との開幕戦(3○0)以来の出場となったU-23日本代表GK小島亨介(23)を中心に守りきり、得点を許さなかった。左脛骨(けいこつ)疲労骨折から約2カ月半ぶりの復帰となった小島は前半に1失点したものの、思い切りのいい飛び出しと的確な指示でチームを救った。

上位争いから離されないためにも勝ちきりたかったこの試合。絶対負けられない、負けたくない試合をものにした。【小林忠】