浦和レッズの選手たちによるデザインの街路灯用バナーフラッグが31日からホームタウンに掲出される。選手たちがコロナ禍で非常に苦しい状況にある地元の「サッカーのまち浦和」を活気づけるために企画した地域貢献活動で、浦和駅周辺、浦和東口大通り、浦和中郵便局前歩行者通路などに順次、バナーフラッグが設置される。

クラブの経営悪化により、例年のバナーフラッグを製作、設置できないことや外出自粛の影響で商店会が厳しい状況であることを知った選手たちが企画からデザイン、メッセージまで考え、製作・設置費まで捻出し、実現に至ったという。バナーフラッグは700枚製作され、浦和駅、北浦和駅周辺に設置。タペストリーは旧浦和、与野、岩槻地区にある74商店会(約2700店舗)に選手4人(GK福島春樹、GK西川周作、DF宇賀神友弥、FW興梠慎三)からのメッセージを添えて寄贈する予定だ。

主将を務めるGK西川は「今回のプロジェクトは、興梠選手や宇賀神選手などが中心となって、動いてくれました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、クラブの経営状況が苦しくなり、経費削減をしている中で、自分たちも目に見える何かをしたいと考えた結果、ホームタウンやファン・サポーターのみなさんが喜んでくれる取り組みをしたいと思い、今回、バナーフラッグを新調し、タペストリーを寄贈することにしました。バナーフラッグやタペストリーは、自分たちで作り上げ、おもいを形にした素晴らしいデザインになったと思います。ファン・サポーターのみなさんのさまざまな支援に対して、恩返しをしないといけない立場だと思っていますので、バナーフラッグやタペストリーはみなさんに向けた気持ちであり、熱いメッセージです。自分たちの気持ちを感じてくれたら、非常にありがたいです。僕たちは、ファン・サポーターのみなさんがいてこその浦和レッズだと思っているので、常に感謝の気持ちを持ちながら、結果で示していきたいです」とクラブを通じてコメントした。