清水エスパルスが今季2度目の4連敗を喫した。ホーム柏レイソル戦で前半に2失点。試合終了直前にFWカルリーニョス・ジュニオ(26)が1点を返すのが精いっぱいだった。

8月8日の北海道コンサドーレ札幌戦(3○1)以来、約1カ月も白星なし。J1通算400勝にあと1勝と迫りながら、5度目の足踏みとなった。

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清水はまたしても複数失点で敗れた。この日に向けピーター・クラモフスキー監督(41)は「守備の立ち位置や方法を整備する」。ディフェンス面の立て直しを図って臨んだ一戦だった。しかし、前半35分、クロスをエリア内で合わされて先制点を献上。緊張の糸が切れたかのように、3分後にあっさり追加点を許した。指揮官は「前半は望んだ形で試合をコントロールできず、守備もうまくいかなかった。自分の責任」と唇をかんだ。

2点ビハインドで後半に突入。反撃を狙うも3バックで中央を固める相手を崩せず、時間だけが過ぎた。同45分、FKをカルリーニョスが頭で合わせて1点差。だが、8分間のロスタイムで同点弾は生まれず、逃げ切られた。

今季リーグ戦14試合中10試合で複数失点。この日も前半の2失点が重くのしかかった。MF竹内涼主将(29)は「前半はプレスをかけるタイミングがバラバラ。ミスを減らし、自分たちのリズムに引き込むプレーが必要だった」とうなだれた。

5戦勝ちなしとなり、18チーム中17位に転落した。今季降格がないとはいえ、最下位はすぐ背後に迫っている。出口の見えないトンネルが続く。【古地真隆】