J2新潟は今日19日、ホームで3位徳島と対戦する。今季、キレキレの背番号10、MF本間至恩(20)が好調をキープ。18日の前日練習でも軽快な動きを披露した。政府のイベント開催における入場者制限の段階的緩和の方針を受け、徳島戦は今季ホーム戦最多の観客数(入場可能数の30%目途)が見込まれる。観客増の大きな後押しを背に、本間がドリブルで相手守備陣を切り裂き、チームを勝利に導く。

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雨で水分を多く含んだピッチでも本間の足元の技術は高水準を維持していた。18日、冒頭約20分のみ報道陣に公開されたポジショナルゲーム(11対11のボール回し)でも、対峙(たいじ)する相手のプレッシャーを楽々とかわし、正確なパスを味方につないだ。本間は「コンディションはいい。(プロ)1年目よりプレーに余裕が出てきたし、過密日程で次々に試合が来るので楽しい」。

本間はここまで17試合の出場でチームトップの4アシストを記録。得点はFW渡辺新太(25)の7得点に次ぐ5得点を挙げ攻撃をけん引しているが「チャンスはたくさん作れている。もっと点をとりたい」と貪欲だ。コロナ禍によるリーグ中断期間の6月から始めた筋トレの効果もあり、ドリブル突破時の迫力が増した。「手応えはある。体をぶつけられてもふらつかなくなった」と話す。

ワイドな位置から内に入っていくプレーが本間の魅力の1つだが、今季はより中央気味に位置し、相手の間でボールを受け攻撃の起点になることを求められている。「チャンスに直結するプレーが増えた。自信はかなりついた」。役割の変化により、プレーの幅が広がったことに成長を実感している。

勝ち点8差で追う徳島との一戦。入場者数の段階的緩和で今季最多のサポーターがスタンドに集結するのは間違いない。本間は「勝てば大きい。下位チームとの差が縮まってきているのでホームで結果を出したい」と気合を入れた。【小林忠】

 

○…リーグ得点ランキング6位タイの7得点を挙げているチームトップスコアラーのFW渡辺新太(25)は徳島戦へ向け気合十分。元同僚で今季5得点の徳島のFW河田篤秀(28)との点取り屋対決ともなるが「特に意識はしていない。カウンターから得点を狙いたい」と話した