湘南ベルマーレのノルウェー代表FWタリク・エルユヌシ(32)が最下位のチームを浮上させるキーマンとしての自覚をみせた。10日のコンサドーレ札幌とのアウェー戦に備え、8日には平■市内で非公開調整に臨んだ。前節FC東京戦で、7月18日の柏レイソル戦以来となるスタメン出場。7月29日の川崎フロンターレ戦以来のゴールは奪えず、チームも0-1で敗れた。タリクは「チームは苦しいが、ポジティブにいきたい。小さい積み重ねが勝ち点につながると思う。札幌で勝ち点3、少なくとも勝ち点1は持って帰りたい」と口調を強めた。

北欧の選手だけに湿気のある日本独特の暑さに対応できず、さらに故障も重なって9月から戦線離脱が続いていた。タリクは「夏場に試合に入ると20~30分でばててしまい、回復できないところがあった。原因が分からず、チームのために戦いたいのに、できないというもどかしさもあった」と振り返る。季節が秋に入り、コンディションの良さを実感。「涼しくて練習にも集中できている。これを続け、チームのために貢献したい」と巻き返しに向けて自信をみなぎらせた。

新型コロナウイルスの影響による移動規制の問題もあり、8日(日本時間9日)の欧州選手権最終予選となるノルウェー-セルビア戦に合流することはできなかった。タリクは「本来なら今日、代表戦で戻るはずだった。残念な気持ちだが、ポジティブにやっていきたい」とチームに貢献する姿勢を貫いた。浮嶋敏監督(53)は「涼しくなり、彼のコンディションも上がってきた。(2月の)開幕戦に近い動きに戻ってきた」と大きな期待を寄せていた。

※■は塚のノ二本に「、」を重ねる