全国高校サッカー選手権大会・新潟県大会の決勝が今日7日、デンカビッグスワンスタジアムで行われる。5年ぶり6度目の全国舞台を目指す新潟明訓はゲームメーカーのMF藤田梢紘(3年)が万全の態勢。相手の堅い守備を得意のスルーパスで切り裂く。

新潟明訓の司令塔・藤田梢がボランチの位置から攻撃のタクトを振る。「早く決勝のピッチに立ちたい」。最大の持ち味は決定機を生むスルーパスと高精度のプレースキック。今大会4試合17得点の超攻撃的チームを支える。自身も3得点と好調で「1得点以上、最低でもアシストを決めたい」。

新潟明訓の攻撃サッカーに憧れ、入学。1年春から公式戦に出場。コロナ禍で部活動が出来なかった期間は砂浜で下半身強化を図った。「進学のきっかけとなった憧れの人から指導してもらえて幸せ。結果で恩返ししたい」と藤田梢。前回選手権出場の15年に主将で、今春から教員となった憧れのOB加藤潤氏(22=筑波大)がコーチに就任していた。

5年ぶり選手権まであと1勝。相手は4試合で計2失点と鉄壁の守備を誇る。藤田梢は「堅い守備をこじ開ける自信はある。帝京長岡の連覇を止められるのは自分たちだけ」と決意を口にした。【小林忠】