全国高校サッカー選手権前年度覇者の静岡学園が姿を消した。7日の静岡県大会準決勝で藤枝明誠に0-3で完封負け。

後半だけで3失点し、連覇の夢は絶たれた。川口修監督(47)は「これが選手権。努力が足りなかった」と完敗を認めた。

前年度は静岡県勢として24年ぶりに全国制覇。「王国復活」を印象づけたが、重圧も計り知れなかった。川崎Fの入団が内定しているDF田辺秀斗(3年)は「プレッシャーしかなかったです」。追われる立場で迎えた激戦の県大会では徹底的に分析され、個人技主体の攻撃的サッカーを封じ込まれた。主将のDF関根大輝(3年)も「相手の勢いを肌で感じることが多かったです」とうつむいた。全国切符を懸けた決勝は4年ぶりの全国出場を狙う藤枝明誠と東海大一の流れをくむ東海大静岡翔洋が対戦する。