清水エスパルスはアウェーで横浜FCに3-1で快勝し、2試合ぶりの白星を挙げた。前節から中3日で迎えた一戦で、先発7人を入れ替えたが、出場機会をつかんだ選手たちが躍動。敵地で勝ち点3をもぎ取った。

立ち上がりの連続得点で主導権を握った。前半5分、2試合ぶりスタメンのMF金子翔太(25)が、左クロスを右足で合わせて先制した。「(鈴木)唯人のすばらしいアシストのおかげ。良い形で先制できた」。 攻撃の手を緩めず、すぐさまリードを広げた。同6分、ハイプレスからFWドゥトラ(32)がボールを奪取。そのままドリブルで持ち運び、左足ミドルを流し込んで追加点を決めた。5試合ぶりに先発したブラジル人助っ人は「集中した守備からゴールが生まれた。必ずチャンスは来ると思っていた」と胸を張った。

平岡宏章監督(51)は「試合に飢えていた選手たちが、結果で応えてくれた。(今後の選手起用について)うれしい悩みが増えた」とたたえた。同38分には流れるような連係で右サイドを攻略。最後は中盤の底から攻め上がった、MF竹内涼(29)が沈めた。前半だけで3点を奪って早々に試合を決定づけた。指揮官は「前半はパーフェクトに近い内容だった」とうなずいた。

課題の守備でも一定の手応えを得た。21日の前節・北海道コンサドーレ札幌戦(1●5)の反省を生かし、パスの出どころに対して厳しくプレス。相手の攻撃の自由を奪い、反撃を後半の1点のみに抑えて逃げ切った。

今季残り5試合で現在17位。次節は29日、ホームで16位湘南ベルマーレを迎え撃つ。勝てば順位が入れ替わる一戦。金子は「良い守備から攻撃につなげる。最後のクオリティーの質をさらに高めたい」と気を引き締めた。

9月のアウェー戦で3-0と完勝した相手から連勝を挙げ、来季につながる戦いを見せる。