川崎フロンターレFW小林悠(33)が17日、オンライン取材に応じ、前日の浦和レッズ戦でMF中村憲剛(40)のアシストから得点した場面を振り返った。

2-1の後半16分、中村は右サイドで縦パスを受けると、すぐに反転して中央の小林へノールックでパスを供給。手前でワンバウンドする難しいボールだったが、小林はDFの前に出ると倒れ込みながらハーフボレーを決めてみせた。

今季限りで引退する中村にとっては、リーグ戦では最後のホームゲームだった。中村とのホットラインで得点を量産してきた小林にとっても、この一戦には特別な思いがあったようで、「(中村が)ボールをもったときの感じで『(パスを)上げてくるな』と勝手に体が動いた。反応できたのは長く一緒にやっているからかな。無我夢中だった。正直ちゃんと説明できない」と、強い気持ちで奪ったゴールを振り返った。

この得点はチームの今季85得点目で、06年の84得点を抜いてクラブのシーズン最多得点記録を更新した。小林は「最多得点更新のゴールになるのはドラマチック。なかなか狙ってできるものではない。憲剛さんからのアシストを絶対に決めたいと強く思っていた。願っていた部分が結果につながってよかった」と話した。