Jリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」が22日に行われた。

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ケニア代表の柏レイソルFWオルンガ(26)が、MVPと得点王の2冠に輝いた。アフリカ出身初のJリーグMVPで、柏から初の得点王誕生となった。今季は28点を挙げ、2位に10得点差をつける独走。オルンガは初ずくめの2冠に「光栄」と喜び「国内外にいい意味で影響を与えていきたい。Jリーグはアジアのベストのリーグとして、アフリカ選手にここでサッカーをしてほしい」と笑顔を見せた。

18年夏にスペインのジローナから柏に加入。日本の蒸し暑さに戸惑い、18年はJ1で10試合3得点にとどまった。自身の出来にフラストレーションもたまったが、サポーターからの信頼に「責任感を持ってプレーしないと」と意を決し、昨季はJ2で30試合27得点。「季節に順応し、日本の文化も理解し、チームメートといい関係を持てたことが成功につながった」と振り返る。

好物はウナギ。今季はコロナ禍で外食を控え、ウナギは食べていないが「シーズンが終わってほっとしたところで、デリバリーをお願いしようかなと考えてます」と笑う。日本の文化に慣れたオルンガは、来年1月4日のルヴァン杯決勝でも決定的な仕事をしそうだ。【岩田千代巳】