ホンダFCは2年連続で準々決勝で姿を消した。J2王者の徳島ヴォルティスに0-3で完封負け。

前回大会3回戦で破った相手にリベンジされ、29年ぶりのベスト4進出を逃した。

20日の5回戦筑波大戦(2○1)から先発4人を入れ替えた。今季限りで現役引退を表明しているFW古橋達弥(40)が今大会初スタメン。2トップの一角に入った。戦前、井幡博康監督(46)は「受けることなく、自分たちのサッカーで真っ向勝負する」と話したとおり、ショートパスを多用して立ち向かった。

一進一退の攻防が続いたが、一瞬の隙を突かれた。前半42分、自陣深くでの相手スローインからエリア内へ進入されて先制を許した。同点を目指した同ロスタイム、FW原田開(30)が最終ラインの裏へ抜け出し、左足で狙うもGKに防がれた。

後半開始からMF富田湧也(28)、FW岡崎優希(23)を投入。逆転を目指して積極的な交代策に出た。攻勢を強めたかったが、逆襲を浴びる。後半5分、カウンターから失点。同14分にはPKで決定的な3点目を奪われた。最後まで得点を奪えずに終了の笛。今季限りで退任する井幡監督のラストゲームを終えた。

シュート数は相手と互角の8本。決定力の差がスコアに現れてしまった。チームは「Jクラブを倒して天皇杯優勝」を目指していたが、J2王者の壁は厚く、4強進出はならなかった。