サンフレッチェ広島が6年ぶりのJリーグ優勝に照準を定めた。2021年が幕を開け、主将の日本代表DF佐々木翔(31)や東京オリンピック(五輪)を狙うGK大迫敬介(21)、就任4年目を迎えた城福浩監督(59)が、今季の目標に「優勝」を掲げた。J1リーグ戦では森保監督時代の15年以来優勝はない。ワールドカップ(W杯)予選や東京五輪も開催される今季も過密日程は続くが、あくまでタイトルを目指す。

大迫には今年、東京五輪が控える。1年延期に関して「代表として準備する時間が増えたことを前向きに考えたい」とし、やはり第1歩の目標は所属先広島での活躍になる。

J1では19年に29試合出場したが、20年はベテラン林が19試合に、大迫は15試合の出場となった。

「まずは自分のチームでしっかりとポジションをつかまないと、五輪の舞台、代表も見えてこない。定位置を確保すること」と話す大迫は、色紙に「Jリーグ優勝」の目標を記した。その延長線上に「五輪もそうだけど、日本代表があるし、僕は上のレベルに上がっていきたい」。

1年前に選手寮を出て1人暮らしを始めた大迫は「自分と向き合う時間ができて、リラックスした1年間だった」。心身ともパワーみなぎる21歳は、今年が人生の節目になりそうだ。