サンフレッチェ広島が6年ぶりのJリーグ優勝に照準を定めた。2021年が幕を開け、主将の日本代表DF佐々木翔(31)や東京オリンピック(五輪)を狙うGK大迫敬介(21)、就任4年目を迎えた城福浩監督(59)が、今季の目標に「優勝」を掲げた。J1リーグ戦では森保監督時代の15年以来優勝はない。ワールドカップ(W杯)予選や東京五輪も開催される今季も過密日程は続くが、あくまでタイトルを目指す。

城福監督はクラブでは自身最長の就任4年目のシーズンを迎える。2位、6位、8位と順位を落としてきただけに「1年1年が勝負」という指揮官は「昨年もタイトルの言葉を口にして届かなかったので、今年こそ日々練習して、カップ戦を含めて1試合でも多くやること。このクラブで、このレベルの選手たちと1日でも長くやれるのは幸せ。彼らと結果を追い求めたい」と抱負を語った。

広島という育成型クラブの特性上、育てた選手が他に引き抜かれても、別の選手を育てて、継続性を武器に4年目を迎えた。「新しい戦力が来る方が可能性は広がるかもしれないが、実績のない選手を育てて戦力化していくのが、チームのスタイル」。不変の3-4-3システムを軸に、ショートカウンターを極めてゴールラッシュと堅守を披露する。その先に6年ぶりのJ1優勝、タイトル獲得がある。