北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(41)が本格始動した。19日、沖縄キャンプでの午前と午後の2部練習に参加し、フルメニューを消化した。

若手選手からの人気は高く、“弟子入り”が続々。そんな若手の姿勢にも「パスの質、1つ1つ気になることを伝えていけたら」とウエルカム。アドバイスをしていくつもりだ。

若手成長のサポート役としての仕事も果たしつつ、自身2シーズンぶりのJ1開幕へ準備を進めていく。この日の午前練習。そばに、そっと近づくおそろいの丸刈り頭の姿があった。ルーキーFW中島大嘉(18)だ。親子ほど年齢が離れているチーム最年長と最年少が、隣同士で体幹トレーニングに取り組んだ。前日18日には2年目のMF高嶺が、グラウンド到着直後にパス交換。積極的にコミュニケーションを図ろうとする若手の接近も受け入れる。

前所属のJ2・FC琉球では、沖縄での2泊3日程度の合宿しかなかった。衣食住をともに過ごす長期のキャンプ生活は前回札幌在籍時の19年以来で、「たくさんの選手といられる時間はありがたい」と楽しんでいる。

「みんながやってやるぞって気持ちが入っているなって感じた」と、この2日間のチームの雰囲気に好印象を持つ。2月27日横浜FCとの開幕戦(札幌ド)まで約6週間。「開幕戦に向かって自分自身もいいコンディションでピッチに立てるように」。試合は、まだまだ若手に任せるつもりはない。【保坂果那】