ミシャサッカーを知る男が、新天地で存在感を示している。J2アルビレックス新潟から移籍した北海道コンサドーレ札幌GK大谷幸輝(31)は27日、沖縄キャンプでオンライン取材に応じ「チームの目標であるACLを達成できれば」と意気込んだ。

08~16年(14年のぞく)は浦和でプレー。12~17年に指揮を執ったペトロビッチ監督(63)の下でのプレーを経験している。当時の指揮官の言葉はGKとしての成長を後押しした。印象に残っているのは「攻められている時でも前の状況を把握しておけ」という言葉。「どうしても守備の位置を確認する。けど『奪った瞬間に前に』って強調された」。指揮官は札幌でさらなる攻撃サッカーを展開。大谷は「当時一緒にやっていた時より(自身が)レベルアップしていると思う」と適応に自信を見せた。

持ち味の正確なキックと戦術理解度をアドバンテージに、今季4人体制のGK陣での競争に勝ち抜くつもりだ。ベテラン菅野、ルーキー中野小、下部組織出身の阿波加と切磋琢磨(せっさたくま)していく。「負けないように頑張っていきたい」と誓っていた。【保坂果那】