セレッソ大阪の高卒入団2年目を迎えたMF西川潤(18)が3日、育成手腕のたけたレビークルピ監督(67)の指導の下、欧州移籍を実現させたい思いを打ち明けた。宮崎キャンプ4日目の練習を終え、記者の質問に答えた。

かつてMF香川真司や乾貴士、FW南野拓実らがブラジル人指揮官に若い才能を発掘され、欧州移籍を実現させた。「その育成路線に乗りたい思いはあるか」と聞かれた西川は、「あります」と即答した。

神奈川・桐光学園から入団した西川は、1年目の昨季は13試合1得点でプレー時間はわずか193分に終わった。慎重派のロティーナ前監督(現清水エスパルス監督)の下では出場機会が限られており、逆にブラジル人指揮官は香川らのように長所があれば、たとえ見切り発車でも使う傾向がある。

「(新監督の練習内容は)全然違う。ゲーム形式ばかり」と西川。この日のミニ紅白戦では、西川は初めてFKやCK役まで任され、左足から精度の高いキックを披露した。主にトップ下で起用されていることも本人の希望通り。指揮官とのフィーリングも合っている。

「FKは左利きが少ないから(任された)。どの位置で出られるかは分からないが、アピールしていきたい」。背番号が49から今季は18に出世したことには「より得点を意識したいですね」と話す。

今年予定されたU-20ワールドカップ(W杯)が新型コロナの影響で中止になったが、24年パリ五輪など今後の日本を背負う選手には変わりない。バルセロナからも獲得オファーを受けた西川が、まずはレビークルピ式で成長し、欧州移籍の足がかりにする。【横田和幸】