9月に開幕する国内初のサッカー女子プロ「WEリーグ」に参加する浦和レッズレディースが9日、オンラインで新体制発表会を行った。

新たに加入するのはユースから昇格したGK福田史織、DF河合野乃子、FW島田芽依の3選手で、他クラブから即戦力の獲得は行わなかった。昨季のなでしこリーグ1部優勝時とほぼ同じ陣容で、プロリーグ初年度を迎える。

監督から総監督に役職が変わった森栄次氏は、他クラブからの移籍加入がなかったことについて「外から(選手を)呼ぶ作業も大事だけど、そこだけに頼るのでなく、下部組織も同じ作業(サッカー)をすれば、すんなり上に入りやすい」と話し、下部組織の強化に力を入れたい意向を明かした。「浦和レッズレディースを強くしたいので、総監督をやらせてもらう。魅力あるサッカーを見ていただき、子どもたちが『レッズでやりたい』とたくさん集まってくれる環境を作りたい」と、長期的な目でクラブを強くするビジョンを口にした。

監督に就任した楠瀬直木氏は「昨年は非常にすばらしいチームだったので、大きく手を加えることはない。誰が出ても同じ水準を保てるようにしたい」と戦力の底上げを掲げた。