■常葉大橘10-0桐陽

常葉大橘が、新チームの公式戦初陣を飾った。桐陽に10-0。前半3分の先制点を皮切りに、終盤まで得点を重ねた。ハットトリックを達成したFW伊藤琴音(1年)は「できるだけ多く点を取って勝ちたかった。課題も見つかって、次につながる」と話した。

同校を10年間指揮した半田悦子監督(55)が今月、女子プロ「WEリーグ」(9月開幕)に参入するAS埼玉の監督に就任。チームは、コーチから昇格したOGの後藤亜弥・新監督(27)の下で再出発した。MF秦菜々実(2年)は「半田さんも『挑戦』と言っていた。自分たちも良い結果を残して刺激し合いたい」。この日は新指揮官不在の中、白星をつかんだ。

先月の全日本選手権は、1回戦でPK戦負けした作陽(岡山)が準優勝。現チームには、当時の主力が5人残る。秦は「勝ち切れた試合。その相手が決勝に進んで悔しかった」。雪辱を誓う1年が、大勝発進で始まった。

■藤枝順心8-0静岡大成・藤枝西

藤枝順心が全日本選手権2連覇校の層の厚さを示した。控えメンバーで、静岡大成・藤枝西の合同チームに8-0。全国3連覇に向け新チームが白星発進した。前半11分にFW粟田桃子(2年)が左足ミドルで先制点を奪うと、最後まで攻撃の手を緩めなかった。粟田は「次の試合も出られるように、練習からアピールしていきたい」と先を見据え、気を引き締めた。

【前田和哉】