2月に電撃復帰したアビスパ福岡MF金森健志(26)が、黒星スタートを悔やんだ。

0-2の後半18分に「負けていたんで点を取りに行くぞという気持ちで入った」と意気込みピッチに立った。そんな中、金森は同37分、前線へのロングボールの競りあいから相手DFのオウンゴールを誘発させた。だが、その後は相手の堅守の前に1点が遠く敗戦。「同点にするチャンスはあった。勝てなくて悔しい」と肩を落とした。

プロのキャリアをスタートさせた福岡には2月中旬、サガン鳥栖から5年ぶりに復帰した。覚悟を決めての移籍だけに「このチームの5年周期(06、11、16年はJ1も、わずか1年でJ2降格)を終わらせる強い覚悟を持って来た」と気合が違っていた。

名古屋グランパスは因縁の相手でもあっただけに燃えた。16年10月1日。J1残留へ負けられない大一番だったが敵地で0-5の大敗、3試合を残して4度目のJ2降格を喫した。しかも、16年まで過去のJ1での対戦は12試合2勝1分け9敗。先発で当時(16年)の屈辱を知るFW金森だったが、闘志は勝利に結びつかなかった。【菊川光一】