コンサドーレ札幌は9日、熊本県内で10日のアウェー広島戦に向け最終調整を行い、広島入りした。

オンライン取材に応じたペトロビッチ監督(63)は「それぞれの選手がチームのためにベストを尽くして戦うこと。それが明日のゲームでも必要なことだ」と力を込めた。5-1で大勝した2月27日横浜FCとの開幕戦以来、2戦ぶりリーグ戦白星を視野に入れた。

今季は開幕前に大きな故障者は出ていなかったが、開幕から8日間で公式戦3戦を戦う中で万全の状態ではなくなってきた。リーグ戦2戦先発のFW小柏、昨季チーム最多33出場のMF駒井、ルヴァン杯フル出場を含む3戦出場のFWドウグラスが、この日は別メニュー。ペトロビッチ監督は「公式戦3試合を終えた中でのこうした状況は少し多い」。開幕前からコンディション不良のFWジェイを含め主力を欠く中での広島戦になりそうだ。

それでも今季リーグ日程発表時から、開幕戦から20日神戸戦までの3週間でルヴァン杯を含め7試合の連戦や1カ月で8戦が組まれる5月の過密日程は想定済み。「長いシーズン中にケガ人や出場停止でメンバーがそろわないことはある」と準備は続けている。3日ルヴァン杯福岡戦では先発全員を入れ替えた中で3-2で勝利しており「チーム全体で戦っていくんだという意識がチームとしての成功に結び付く」と話す。

広島は今季新たに4バックを採用しここまで2分け。ペトロビッチ監督は「4バックのシステムで戦ってくるのであれば、横浜FC、名古屋とそれほど戦い方に違いはない」。相手の戦術以上に札幌に根付かせた戦いができるかが鍵だと強調した。【浅水友輝】