小学生サッカー春の日本一を決める「JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会」の関西大会決勝が14日、行われた。決勝はヴィッセル神戸U-12とジンガ三木SCの兵庫県対決となり、4-3でヴィッセル神戸U-12が優勝を果たした。

決勝を戦った2チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での決勝大会に出場する。

 

 

試合を決めたのは、キャプテンだった。

 

3-3で迎えた第3ピリオドの終了間際、ゴールを背にボールを受けた井内亮太朗主将(5年)は、振り向きざまに左足を振りぬいた。「感覚で狙った」と語るシュートは、美しい放物線を描いてゴールに吸い込まれた。「絶対に決めてやるという強い気持ちをもっていた」キャプテンは仲間とともに喜びを爆発させた。

 

名勝負の幕開けは第1ピリオド、岡田瑛彦(5年)のFK弾だった。一気に流れに乗るかと思われたが、ジンガ三木のFKで同点に追いつかれ、その直後にもゴールを奪われて逆転された。第2ピリオドに入ると、神戸が試合を有利に進め、山下真翔(4年)が同点に追いつくゴールを右隅に突き刺した。

 

運命の第3ピリオド、笹銀志(5年)が左サイドに流れたボールを冷静に右足で流し込み、再び勝ち越しに成功する。これで勝負は決まったかと思われたが、再び、ジンガ三木のシュートが決まり、試合を振り出しにもどされた。それでも勝ち切り、関西ナンバーワンの栄光を手にした。

 

神戸の中西功監督は「試合でどんな状況になっても対応できるよう、日々の練習をしている」と、必然の勝利であると語った。ヴィッセル神戸のアカデミーメソッドを用いて全国決勝大会でも、頂点を目指す。

 

 

決勝トーナメント全試合の結果は以下の通り。

 

<準々決勝>

ヴィッセル神戸U-12 2-0 アミティエSC草津

DREAM FC 2-1 ディアブロッサ高田FC

PRIMO OSAKA 2-0 クレアールF.C.

ジンガ三木SC 2-0 串本JFC

 

<準決勝>

ヴィッセル神戸 1-0 DREAM FC

ジンガ三木SC 1-0 PRIMO OSAKA

 

<決勝>

ヴィッセル神戸U-12 4-3 ジンガ三木SC

 

 

<主催>日刊スポーツ新聞社<後援>日本サッカー協会、関西サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>奈良県農業協同組合、和歌山県農業協同組合連合会