昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

     ◇     ◇     ◇

J1清水エスパルスは、セレッソ大阪戦とサガン鳥栖戦で1分け1敗だった。来日2年目のDFヴァウド(29=ブラジル)が、これまでのリーグ戦全4試合にフル出場中。今季も定位置を不動のものにしている。

来日1年目の昨季は、リーグ戦29試合に出場した。巻き返しを図る今季は、11人の新戦力が加入。ポジション争いが激化した。最終ラインの顔触れが昨季と大きく異なる中でも、センターバックの座を勝ち取った。C大阪戦では、最終ライン4人のうち、ヴァウド以外が新加入選手だった。鳥栖戦では3バックの中央に入り、今季初の無失点に貢献。「我々はグループで戦っている。誰が出たとしても、最も大切なのは勝ち点を奪うこと」と強調した。

守備の要として必要不可欠な存在だ。1対1の対応や、カバリングの能力にたける。「個人でも組織でも、課せられた仕事をやりきる。守備の安定感を保ち、得点を奪われないことは試合を勝ちきる上で大事なこと」。ブラジル人助っ人が、今季も後方からチームを支える。【古地真隆】

▽C大阪戦得点経過 前半5分(清水)中山克広、前半22分(C大阪)西尾隆矢、後半39分(C大阪)清武弘嗣