J2アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(31)が自己PR動画でチームメートにホットライン形成を熱望! ゴール量産態勢に入る。セレッソ大阪から新加入した実績豊富なストライカーは正確なシュートと巧みなポストプレーで攻撃を活性化させている。20日のザスパクサツ群馬戦はホーム2連戦の初戦。生粋の点取り屋が今季開幕のギラヴァンツ北九州戦(2月27日、4○1)以来となるゴールを奪い、チームを開幕4連勝に導く。

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ストライカー鈴木が自身の特長を仲間と共有し、貪欲にゴールを狙う。「自分はFWで得点を取るために動いている。『このタイミングでパスが欲しい』と、試合後の動画をチームメートに見せながら話し合っている」とベテランは目をギラつかせる。開幕の北九州戦で移籍後初得点を挙げたが、ここ2戦はシュート0に終わってる。「(受け手として)もっとチャレンジのパスが欲しい。来ればシュートやチャンスに持ち込める」と自信を見せた。

C大阪から加入し、アルベルト監督(52)のハートとワントップの位置を確保。巧みなポストプレーで攻撃の起点になっている。意識することはボールを受ける角度とタイミング。「スペースを作り出す予備動作を大切にしている。DFとの駆け引きで優位に立つことが重要」。開幕3連勝中のチームは鈴木を経由した攻撃を繰り返し、広角から相手ゴールに襲いかかる。「以前より、俺やヨシ(高木)を見てくれる回数が増えた。ゴールへ向かう姿勢は全員が強くなっている」と攻撃の組み立て部分に手応えを感じている。

フル出場した前節アウェー・レノファ山口FC戦(13日、2○1)では前線からの守備とDFをひきつける動きで2得点に絡んだが「まだまだ。前半にあれだけ押してても、終わってみればシュート数は相手と同じ7。そのうち2本しか枠に飛んでいない。満足してはだめ」と評価は厳しく、周囲にはシュート意識向上を追求する。「パスをつなぐだけでは相手は怖くない。遠めからでも、もっと狙わないと」と語気強める。

チームは20日、開幕4連勝を懸けてホームに群馬を迎える。「攻撃サッカーを貫けば勝てる。相手の脅威になるパスをゴール前に呼び込み、勝利につながる得点を奪いたい」と力を込めた。【小林忠】

○…累積警告による出場停止が明けるMF本間至恩(20)が開幕4連勝への貢献を誓った。欠場した13日山口戦では左MFのポジションを争うDF星雄次(28)が1得点。「すごい活躍だった。すごい刺激になったし、うかうかしていられない。勝利はうれしかったけど個人的には悔しい気持ちもあったので練習から頑張る」と胸の内を明かした。群馬戦には「シュート、ドリブルでチャンスを作りたい」と話した。