C大阪がMF坂元達裕(24)のスーパーゴールで3連勝を飾った。引き分け濃厚の後半42分、こぼれ球を拾ったレフティーが豪快な1発。ホームで1-0と大分を下し、優勝戦線に踏みとどまった。18日には日本代表メンバーの発表があり、今季2得点3アシストで際立つ活躍を続ける坂元も候補の1人。発表前最後の公式戦で最高のアピールとなった。神戸は劇的弾で1-1で王者川崎Fと引き分け。川崎Fの連勝が5で止まり、名古屋が5連勝で勝ち点1差に迫った。

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年に何回もないスーパーゴールだった。専守防衛の大分に1点が遠いC大阪。引き分け目前となった後半42分、MF坂元がドリブルで仕掛け、最後は再びこぼれ球が目の前に。左足を振り抜くと、左ポストに当たって豪快にネットを揺らす値千金弾となった。

「いいコースにいってくれた。うまく崩せない時間が続いて、このままいけば引き分けの可能性が高く、ワンチャンスを決めきれてよかった」

前橋育英、東洋大を経てJ2山形で1年過ごしただけで、昨季にC大阪に引き抜かれた。初挑戦だったJ1で33試合2得点と、類いまれなドリブル技を持ちながら、ゴールの結果は残せなかった。今季は開幕6試合で早くも2得点3アシストだ。

レビークルピ監督は「彼の技術は非凡。この試合のようにゴール、ドリブルを見せ続ければ、日本を代表するアタッカーになれる」と断言する。C大阪の開幕6試合連続複数得点というJ1タイ記録こそつくれなかったが、坂元の勝負強さが際立った試合だった。

18日には日本代表が発表される。背番号17のサプライズ選出の可能性はある。「自分は試合を決めるような活躍が目標」。開幕前に結婚した24歳は、充実の1年を送る。【横田和幸】