清水エスパルスが1-0でベガルタ仙台を退け、今季ルヴァン杯初勝利を挙げた。

高卒2年目のMF鈴木唯人(19)のプロ入り初ゴールが決勝点。U-20日本代表候補の一撃で接戦を制して、9年ぶりの1次リーグ突破へ1歩前進した。

待望の瞬間が訪れた。後半25分、こぼれ球を拾った鈴木唯がセンターサークル付近からドリブルを開始。単独でエリア内まで持ち運ぶと、最後は右足を振り抜いて左隅へ流し込んだ。「相手の人数も少なかったので、自分で最後までプレーをやり切ろうと思った」。体を寄せてきたDFの股を抜いてのゴールに「見えていた。狙い通り」と胸を張った。

この日は同17分から途中出場。「必ず結果を出そうと思っていた」。言葉通りの活躍で、21日のリーグ柏戦(2○1)に続く公式戦2連勝をもたらした。

新加入の昨季は公式戦32試合に出場したが、無得点に終わっていた。「チームに迷惑をかけたが、ようやく決められた。良いきっかけにしたい」。喜びもそこそこに、すぐさま次を見据えた。「リーグ戦でも決めなければ意味がない」。来月4日のリーグ徳島戦に向けて、気持ちを切り替えた。