女子サッカーのなでしこリーグ2部が、10日に開幕する。来季の同1部リーグ昇格を狙う静岡SSUアスレジーナは、ホームで迎える初戦で福岡J・アンクラスと対戦(浜松市・石人の星公園球技場)。就任2年目の本田美登里監督(56)は「昨年より、声を大にして『勝ちにいく』と言えるのかなと思う。スタートダッシュから決めたい」と、意気込みを語った。

今季、チームは1月中旬から自主トレを始め、同下旬に本格始動した。昨季まで週2回だった外部トレーナーによる「体づくり」を週3回に増加。1日に費やす時間も大幅に増やし、開幕に備えてきた。本田監督は「1人1人が、90分間戦える力がついてきた。シーズン前の準備としては良い準備ができた」と、手応えを持って開幕戦に挑む。

攻撃的なスタイルを掲げる。指揮官は「常に相手陣内でボールを保持しながら得点を奪うのが理想」と話し、チーム内での得点王争いを期待する。オルカ鴨川FCから新加入した掛川市出身のFW土屋佑津季(22=藤枝順心高出)は「『新加入で慣れていない』を言い訳にしたくない。1年目から点を取って貢献したい」と、5年ぶりの地元復帰に気合。昨季10試合中4得点で、チーム最多得点タイのFW平野麻美(28)も「チームメートにも負けないように、得点王を目指したい」と誓った。

今秋開幕の女子プロ「WEリーグ」に、2024年の参入を目指す静岡SSUアスレジーナ。目標への大きな1歩となる1部昇格をつかみにいく。【前田和哉】