ヴィッセル神戸に新加入したケニア代表FWアユブ・マシカ(28)が14日、来日後初めてオンライン取材に応じた。

来日後の2週間の自主隔離期間を経て、11日に本拠ノエスタで開催された清水エスパルス戦のハーフタイムに、サポーターへあいさつしていたマシカは、この日の神戸市内での練習に初合流。「日本に来てみて想像以上に素晴らしい国、素晴らしいクラブだと感じている」と感想を述べた。

167センチ、68キロと小柄ながらスピードが武器。ケニア代表として26試合5得点の実績があり、これまでベルギーや中国、イングランドのクラブに所属し、昨年8月以降はフリーの立場で自宅のあるベルギーで自主トレをしてきた。基本的に左サイド(2列目)が最も得意だといい、右サイド、トップ下もできるという。

同じケニア代表で、昨季まで柏レイソルに在籍したFWオルンガからもJリーグの情報を入手していた。「すごく競争力の高いリーグだと聞いている。課せられた中でハードワークして、できる限りの数字、結果を残したい」と意気込んだ。

同僚の主将MFアンドレス・イニエスタ(36)については「世界のトップリーグで何年も戦い、今もワールドクラスの力を維持している。リスペクトすべき存在」とコメントし、他に印象に残った仲間には「背番号11の選手(FW古橋亨梧)もだし、みんな素晴らしい」と話した。ケニアの公用語は英語で、チーム内での意思疎通も問題はない。

まだ本格的に試合出場できる状態ではなく、デビューまで一定の時間は必要という。本人も「15分とかプレータイムを少しずつ増やしていければ」と話す。前節3位の神戸には、優勝争いに絡む上でも大きな戦力になりそうだ。【横田和幸】