ヴィッセル神戸の主将MFアンドレス・イニエスタ(36)が、5月1日のJ1リーグ、サンフレッチェ広島戦(ノエスタ=無観客)で今季初出場する可能性が高くなった。4月30日、自身のツイッターに「復帰に向けて準備万端です」と投稿。先発か途中出場かは微妙だが、出場すれば昨年12月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)以来となる。

三浦淳寛監督(46)もこの日、オンライン取材に応じ、故障で戦列を離れていた元スペイン代表について「どのタイミングで使うかは、もちろん慎重に考えるが(FWリンコンらを含め)試合から遠ざかっており、本当の試合をしていかないと、なかなか状態は上がってこない。少しずつチャンスがあれば」と、復帰にGOサインを出していた。

実際にこの日、神戸市内で行われた完全非公開での練習では、イニエスタはミニゲームに出場したという。「本当によくなっている」と評した三浦監督は「ゲームをやっている中で彼の球の受け方、ポジショニングは絶妙。彼が入ったチームはテンポができ、ダイレクトでどんどん球が動き、チャンスが多い。本当に彼のプレーを見たい人はたくさんいると思う。早く試合に出られれば」とコメントした。

イニエスタは、昨年12月10日のACL準々決勝水原(韓国)戦の試合中に、右大腿(だいたい)直筋近位部腱(けん)断裂を負い、右脚付け根付近の緊急手術を受けた。全治4カ月の長いリハビリを終え、4月9日に全体練習に部分合流していた。

三浦監督は4月20日の取材で「正直言って、今すぐ使いたい感じ」とし、同27日には「もう時間の問題。楽しみにしていてもらいたい」と説明。復帰まで秒読み段階に入ったことを強調していた。

また、ベルギー代表の試合で3月下旬に欧州と日本を往復していたDFトーマス・フェルマーレン(35)も、待機期間などを経て1カ月半ぶりに復帰する可能性がある。現在6位の神戸は直近3試合連続ドローで勝ちきれない試合が続いており、大黒柱の復帰で再び上位争いに加わりたい。