首位の川崎フロンターレが2位名古屋グランパスを3-2で下し、開幕14戦負けなしで勝ち点を38とした。

名古屋は同29のままで、その差は早くも同9にまで開いた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で日程が変更されて組まれた4月29日に続く同一カード2連戦。目立ったのは2連勝し、早くも独走態勢に入った川崎Fの圧倒的な強さだった。

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戦前は「最強の矛と盾」と注目された、首位川崎Fと2位名古屋の2連戦は、川崎Fの圧勝に終わった。王者は4月29日は敵地で4-0と快勝し、この日は3-2で勝利した。押し込まれる時間帯もあったが、CKからDFジェジエウが頭で得点するなど、チャンスを確実に仕留めた。鬼木監督は「2戦目とあって難しい入りになり、(試合を)コントロールとまではいかなかったが、セットプレーや狙いのところで点を取れた」。14試合を終えて2位との勝ち点差は9。独走状態で、向かうところ敵なしだ。

Jリーグで頭ひとつ抜けた強さを誇り、試合巧者ぶりも目立つ。1戦目の反省から攻守のバランスを整えた名古屋相手に攻めあぐねながらも、したたかにチャンスをうかがった。前半のCK数は、名古屋の1本に対し5本。その5本目でジェジエウが決めた。中央の守備が堅く、簡単には崩れない名古屋守備網を破るには、セットプレーがカギだった。

開幕からの連続不敗記録も、歴代単独2位の14試合に伸ばした。シーズンをまたいでも、歴代2位タイの19戦負けなし。強すぎる王者の勢いは、止まりそうにない。【杉山理紗】

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