J2アルビレックス新潟DF千葉和彦(35)が「ベテランの味」を発揮し、ここ5試合で1勝1分け3敗と調子を落とすチームを再浮上に導く。17日は聖籠町での練習に参加。終始笑顔でボールを追いかけ、チームのムードを盛り上げた。

前節13日、ホームでファジアーノ岡山に0-1で敗れ、首位から3位に転落。ボールを保持する時間帯を多くしながらも、5戦連続で相手に先制を許す展開が続く。千葉はチームメートに「パス、トラップ、攻守での立ち位置」の再確認を要求し、「どんな形でも勝ち点を拾うことが重要。内容が悪くても勝つサッカーを」と新潟の伝統スタイル「泥臭さ」も同時に求めた。

ただ千葉に焦りはない。J1サンフレッチェ広島時代、現日本代表森保一監督(52)とともに12、13、15年にリーグ制覇を経験した。当時を振り返りながら「どんなチームにも波はある。悪い時期を短くするため、何事もポジティブに取り組みたい」と話す。次節21日、アウェーのブラウブリッツ秋田戦当日は自身の36回目の誕生日。「プロ入り後、初めて誕生日に公式戦。何かを残せるように頑張ります」と笑顔で決意を示した。【小林忠】